研修生プロフィール
※クリエイター支援基金 育成対象者
大橋玲
穂の国とよはし芸術劇場PLAT事業制作部 制作
1993年神奈川県出身。日本大学芸術学部演劇学科企画制作コース卒業。
幼少期6年間を中東で過ごし、インターナショナルスクールで受けた演劇の授業がきっかけで演劇教育に興味を持つ。大学で舞台芸術の企画制作、応用演劇を学び、2015年より愛知県豊橋市に所在する穂の国とよはし芸術劇場PLAT(公益財団法人豊橋文化振興財団)に勤務。プロデュース公演の制作、教育普及事業、人材育成事業、広報、施設管理などを幅広く担当。高校生や市民が舞台芸術のプロフェッショナルと共に創作する企画や、年間30校以上の小・中学校へアウトリーチワークショップを通して、豊橋市内ひいては東三河地方の芸術文化の活性化に寄与する。近年では劇場へのアクセシビリティの向上を目指し、視覚・聴覚に障がいのある方への鑑賞サポート、舞台手話通訳付き公演の企画制作、施設管理側の理解を深める講座の企画制作に取り組んでいる。
小川恵祐
沖縄アーツカウンシル/ 舞台芸術制作者
1992年生まれ。山形県出身、沖縄県在住。沖縄県立芸術大学大学院修了。専門は民族音楽学。2017~2022年、南城市文化センターシュガーホールにて音楽公演およびワークショップの企画制作や教育事業等を担当。2022年〜現在、沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサー。フリーランスの主な活動としては『なはーとJAZZ MONTH』(主催:那覇市、2023~2024年)制作、『Choreographers2022沖縄公演』(主催:文化庁・NPO法人JCDN、2023年)制作協力、『Light house』[マームとジプシー](2022年)出演等がある。2024年より沖縄伝統組踊[子の会]制作。芸術活動をめぐる異なる立場の人々の対話や文化の越境に関心がある。
荻原文子
© 宮川舞子
彩の国さいたま芸術劇場事業部 制作
滋賀県出身。一橋大学社会学部で文化人類学を専攻。卒業後、パフォーミングアーツ制作会社にて、アジア諸国との国際共同制作や海外ツアーのコーディネートを担当。2016年より彩の国さいたま芸術劇場 事業部企画制作課に所属し、主にコンテンポラリーダンスを中心とした招聘公演や地域へのアウトリーチ事業の企画・制作に携わる。現在は、多様な背景を持つ約120名が参加するシアターグループ[カンパニー・グランデ]の立ち上げに関わり、企画制作・運営を担う。立場を越えて人々が交わり、それぞれが自律して表現を探求できる創作環境づくりに取り組んでいる。
キャメロン瀬藤謙友
株式会社シアターワークショップ/扇町ミュージアムキューブ ドラマトゥルク
1998年大阪生まれ大阪育ち。高校演劇を経て、神戸大学演劇研究会[はちの巣座]に所属。在学中より関西小劇場で舞台監督・演出助手・ドラマトゥルクとして活動。2020年に自主企画[ツレヅレ]を立ち上げ、三島由紀夫『弱法師』、ハイナー・ミュラー『ハムレット・マシーン』、鈴江俊郎『ともだちが来た』などの上演をプロデュース。2022年より(株)シアターワークショップに入社、準備室業務を経て扇町ミュージアムキューブ スタッフ。劇場職員として同館の運営・企画に携わる傍ら、インディペンデントな立場でドラマトゥルク・プロデューサーとして活動を続ける。現在は"関西舞台芸術シーンの再興/再考”を軸にした流動的な運動体[西陽ニシビ]の一員としても活動。『「篇西風 -関西若手戯曲集-」 コロナと歩んだ4年間/2020-2024』企画制作(2024年)
小沼知子
プロデューサー
大学卒業後、広告会社、東京都写真美術館の広報を経て、2023年まで3つの公共劇場(あうるすぽっと・KAAT神奈川芸術劇場・東京芸術劇場)に約18年所属し、演劇・舞踊を中心とした劇場プロデュース公演のプロデューサー・制作として、先鋭的な企画から商業作品、インスタレーションまで多様なジャンル・規模の舞台作品の立案から制作全般を手がける。2024年4月よりインディペンデント・プロデューサー。創造的なキャスティングと美術・音楽・服飾など多分野のクリエイターを取り入れたスタッフィングで視野の広いカンパニー作りを目指している。
主なプロデューサー作品
『未練の幽霊と怪物』(岡田利規 作・演出、2021年)
『近松心中物語』(秋元松代 作、長塚圭史 演出、2021年)
『オブジェクト・ストーリー』(山本卓卓 作・演出、2022年)
『星の王子さま』(森山開次 振付・演出、2020・2023年)
『金夢島』(太陽劇団、招聘公演、2023年)
2025年11月TOKYO FORWARD 2025 文化プログラム『TRAIN TRAIN TRAIN』東京芸術劇場プレイハウスにて上演予定。
寺田貴美子
ロームシアター京都/公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団 制作
プロダンサーとしてのキャリアを経て、2009年フェスティバル/トーキョー09秋にてインターンとして舞台芸術分野に携わる。2010年からはスパイラルホールにてダンストリエンナーレをはじめとするコンテンポラリーダンス公演の制作業務に従事する。2014年ロームシアター京都に入職。劇場リニューアルオープンに際しての立ち上げ業務をはじめ、施設管理や事業企画など劇場全般の運営に関わる。特に京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENTや、海外アーティストを招聘する公演の制作を多数担当している。幼少期よりダンスに親しんできた背景を持ち、舞台芸術が日常生活の中で育まれ、地域に根ざした文化として親しまれる環境の形成に関心を寄せている。
主な担当公演:ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』、フロレンティナ・ホルツィンガー『TANZ』、ディミトリス・パパイオアヌー『INK』等日本上演全3作品、高谷史郎『Tangent(タンジェント)』、太陽劇団『金夢島 Kanemu-Jima』、アンディ・マンリー『ペック from スコットランド』
前原拓也
© Christian Hartmann
SPAC –静岡県舞台芸術センター 制作
1992年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻修士課程終了。2022年より、文化庁新進芸術家海外研修制度にて2年間ミュンヘンに滞在し、アウグスト・エヴァーディング演劇アカデミーのドラマトゥルギー科修士課程修了。
2018年から2022年まで舞台芸術の制作会社である合同会社syuz’genにて働き、東京芸術祭やTokyo Tokyo FESTIVALなどで国際的な演目の制作を担当した。2025年より、SPAC-静岡県舞台芸術センター制作部に勤務し、2026年以降SHIZUOKAせかい演劇祭のプログラミングにも携わる。
またフリーランスとして、演劇やオペラのドラマトゥルクとして活動。これまで、小野寺修二、稲葉賀恵、佐藤美晴、額田大志などの演出作品や、向井航などの作曲作品にドラマトゥルクとして携わる。字幕を中心にドイツ語翻訳家としても活動する。
日本の公共劇場に、ドイツ語圏のドラマトゥルクの働き方がどのようにインストールできるかということに関心があり、試行錯誤中。
山浦日紗子
La forêt プロデューサー
東京都出身。東京国際映画祭見本市(TIFFCOM)、東京国際映画祭(TIFF)、東京芸術見本市(TPAM)などを経て、高知県立美術館・企画事業課にて舞台芸術の企画制作業務に従事。美術館ホールのプロデューサーとして、国内外のアーティストによる公演の招聘、国際共同制作事業、アーティスト・イン・レジデンスの企画・実施を手がける。2020年、La forêtを設立。子どもと大人が共に多様な文化や芸術に触れ合う場の創出を目的に、国際共同制作やアーティスト・イン・レジデンス事業を中心とした芸術文化・国際交流事業を展開している。プロデュース作品:インドネシア国際共同制作公演Papermoon Puppet Theatre & usaginingen『ぼくらが出会うためのうた』(2024年)、ブラジル国際共同制作公演 Nina Vogelオペラ寓話一幕『ウイラプル鳥』(2024年)
山口遥子
下北沢国際人形劇祭 企画統括
現代人形劇論および日欧比較人形劇史を研究。博士(美術)。東京藝術大学大学院博士課程修了後、ヴァイマール古典財団およびミュンヘン中央美術史研究所リサーチフェロー、早稲田大学・成城大学講師として研究・教育に従事。現在、日本学術振興会海外特別研究員としてドレスデン国立美術館(SKD)に所属し、ドイツにおけるオブジェクトシアター成立史の調査を進めている。併せて、日本現代人形劇史の再構築、人形劇におけるポストヒューマニズム、海外人形劇における「ブンラク(Bunraku)」概念の変容などを主題として研究を行う。2024年に下北沢国際人形劇祭を創設し、第2回を2026年2月17日〜23日に開催予定。人形劇分野の国際的活動を支援するNPO法人Deku Art Forum理事長。
吉田一弥
照明デザイナー/コーディネーター
1988年京都市生まれ。吉本有輝子氏に師事。京都大学在学中よりアトリエ劇研の運営に携わるのと並行して国内外でパフォーミングアーツの照明デザインを手がける。近年は国際芸術祭「あいち2025」、横浜国際舞台芸術ミーティング2023など国際舞台芸術祭・ミーティングでのコーディネートも担当している。
2025年4月に呉宮百合香氏と共同で株式会社DEZARを設立。近年の主なデザイン作品に、ポスト舞踏派『魔笛』(振付・演出 笠井叡/2025.7神戸文化ホール)、Apichatpong Weerasethakul『A Conversation with the Sun(VR)』(2025.1 One Bangkok, Thailandほか)、贅沢貧乏『おわるのをまっている』(脚本・演出 山田由梨/ 2024.12 シアタートラム)など。2024年度日本照明家協会賞奨励賞、2020年度同新人賞受賞。プロダクションやフェスティバルについての知見を増やすことを通して、国内外の現場でテクニカルの目線で得た経験を運営側に還元できることがないか画策している。今後は既存の照明家のフレーミングを越境、ひいては拡張しながらキャリアを見据えたい。


