よくある質問

公立の劇場・音楽堂等の「舞台運営」について

Q8. 舞台芸術などで映像を使うことが増えてきました。舞台技術部門の一つとして映像担当部門が必要になっているのでしょうか。

映像技術の進化を背景に、舞台演出の一部としてCGを含めて映像を取り込んだ作品が盛んにつくられるようになってきました。そうした映像活用では、様々な記録媒体や表示・再生機器か使われ、また投影・再生には多様な方法があり、設営や調整、操作は、乗り込みスタッフの映像担当が手がけるケースがほとんどです。

とはいえ、映像関連機器の設置場所や電源まわり、ケーブルの処理などについて、館側の舞台技術スタッフに助言が求められることも少なくありません。また、映像は舞台が明るいと見えにくくなり、照明との兼ね合いが非常に重要になるなど、他の舞台技術部門との綿密な調整が必要です。そのときに有効な助言をするためにも、館側は舞台芸術における最新の映像活用事例や、関連機器、技術に精通したスタッフを育成して、配置しておくことがのぞまれます。

一方、組織的対応については、大半の公立文化施設が、既存の舞台や音響、照明のスタッフが専門の仕事のかたわら、必要に応じて映像に関わり、なんとか対応しているというのが現状です。しかし、新国立劇場では音響課の中に映像係、びわ湖ホールは音響と合体させて「舞台音響・舞台映像」部門を設けています。音響に絡めて映像専門部門が設けられているのは映像信号との関係からですが、そうした専門部門化することで、舞台創造の面だけでなく、記録や広報での映像活用も図りやすくなります。また、専門部門化するのではなく、映像を含めた最新のテクノロジーを総合的に担当する部門や人材を配置するといったことも考えられます。

いずれにしても、映像の活用でこれまでリアルな舞台の大道具ではできなかったことができ、表現の幅を広げるということから、今後、舞台芸術での映像活用は増えてくるでしょう。中・長期的に映像技術への組織的対応が求められてくることはまちがいありません。

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