よくある質問

公立の劇場・音楽堂等の「改修・設備更新」について

Q16. トイレや喫煙スペース、バリアフリー対応設備の更新の考え方について教えてください。

 

トイレ

 トイレについては、もっとも基本的な改善として、催しによって男女比が変えられる設計の検討があります(男女間の間仕切りが移動でき、トイレのスペースが変化する)。ただし、こうした改修は困難な場合が多いため、男女の入口のサインを催しによって変える方法も検討されます。
 混雑を避けるための人の誘導としては、個室ブースにセンサーをつけ、分かりやすい目印をつけるなど、空いている個室を一目で認識できるようにする改修が有効です。また、和式トイレの洋式への変更を行う場合も多いと思いますが、この際には、スライド式や折戸の扉を使うなどして個室数を減らさない工夫が必要となります。

喫煙スペース

 喫煙スペースについては、喫煙室を設けるより、屋外に屋根つきのコーナーを設けるなどして施設建物内は禁煙にするところが増えています。また、喫煙スペースの確保においては、観客用だけでなく、出演者・スタッフ用等複数の場を計画することが求められます。

サイン

 設計時には、設計者にとって人の動きが見えにくく、サインは小さくなりがちであること、また開館当初は利用者が建物に慣れていないこと等から、サインについては、開館からある年数が経った時点で見直しをかける必要があります。また、バリアフリー対応として、点字や浮き彫りのような立体的な表示も必要です。

バリアフリー

 平成27年度に国からも高齢者、障害者に関する新しい基準が発表され、エレベーター、エスカレーターは高齢化やバリアフリー対応で欠かせない設備となりました。
 施設全体のバリアフリー化にあたっては、まず、敷地から建物に入るまでの障壁をチェックし、階段のスロープ化、手すり設置、車椅子の方々の専用駐車場を入口近くへ設置する、などを考えることが重要です。スロープ化ができない場合、段差解消機を設置する方法もありますが、できる限り施設そのものをノーマライゼーションする方向で改善していくことが望ましいと考えます。
 建物のドアは、車椅子の方のためには、引き戸にすることが望ましいですが、劇場内の客席とホワイエ間の扉には、遮音性能が求められるため、引き戸化が難しくなっています。そのため、会議室やトイレの扉など、できる範囲で取り組むこととなります。
 段床の客席には手すりを設置したり、車椅子ではなく一般席を要望されるときのために車椅子から乗り移りやすいように椅子の肘掛け手すりを開閉式にしたりすることを検討すべきです。

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