よくある質問

公立の劇場・音楽堂等とは

Q12. この頃よく聞くアーツカウンシルとはどのような制度なのでしょうか。

アーツカウンシルとは、高い専門性を持つスタッフが、芸術文化の振興を目的に、各種芸術文化事業への助成を中心とした支援を行う独立機関のことをいいます。
 行政による文化芸術の支援については、これまで、助成の可否を決定する行政内部の組織や有識者委員会など助成金決定プロセスに透明性が欠ける、行政側に文化芸術活動の現場の状況への知見やノウハウが不足しているため有効な支援が行えない、効果的なPDCAの管理が行われていない等、多くの課題が指摘されてきました。また、そもそも表現の自由の担保という観点からみて、政府や行政の意図が直接的に文化芸術に影響を与えること自体に大きな問題があるのではないか、という指摘もあります。このような課題を解決するため、行政とも、助成される文化芸術側とも一定の距離を取った第三者機関を設立し、専門的なノウハウを蓄積して、公正で効率的な文化芸術支援をしていくための組織としてく。これがアーツカウンシル制度の基本となります。
 アーツカウンシル制度は、1946年、英国で誕生し、その後、欧米各国や韓国などでも取り入れられるようになりました。ただし、その形態は国毎にかなりの差があり、また本家の英国でも何度も組織替えが行われています。この点からみるなら、アーツカウンシルには、一つの正解があるわけではなく、時代や地域に合わせてベストなあり方を常に考えていかなければならないものと考えた方がよさそうです。
 日本では、2011年度から、芸術文化振興基金で「日本版アーツカウンシル」確立に向けてのトライアルが開始されています。また、東京都では、2006年に文化振興のための施策を総合的かつ効果的に推進するための政策提言を行う知事の附属機関として「東京芸術文化評議会」を設置し、その方針に基づいて、2012年度に「アーツカウンシル東京」が設立しました。この他、アーツコミッション・ヨコハマ(横浜市)、大阪アーツカウンシル(大阪府・市)等、全国の自治体でアーツカウンシル制度への取組が拡大しています。

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