よくある質問

公立の劇場・音楽堂等とは

Q7. 劇場・音楽堂等を分類すると、どのようなタイプに分かれるのでしょうか?

舞台芸術は作り手と受け手が、同じ場に同時にいることですから、舞台と観客の位置関係によって、劇場の形式というものが生まれてきます。文化的歴史の延長から様々なタイプの劇場が生まれてきましたが、舞台と観客の関係から見た形式は、「オープン形式」と「プロセニアム形式」とに分けることができます。

オープン形式の劇場(舞台と観客を分ける額縁=フレームのない舞台)

●エンドステージ形式 Open-end Stage

教室のように、空間の一辺方向を舞台とする形式です。舞台と客席は正対していますが、空間を分ける仕切りは存在せず、一体である場合を言います。

●アリーナ形式 Arena Stage (センターステージ形式 Center Stage)

舞台を取り囲むように客席を配置する形式で、舞台を円形にする場合も多いので円形劇場ともいわれます。
平面的には舞台に向かって平等に観客の視線が集中する形ですが、空間や演戯の展開には方向性を伴うので、舞台芸術の上演には正面性を工夫しなければならないという制約が出てきます。

*アリーナは、現代ではスポーツや競技や大型催事のためのスタンド(傾斜がある階段状の観客席)に全周を囲まれたフィールドおよび施設全体のことを指す場合もあります。

●スラストステージ形式 Thrust Stage (Three-Sided Stage)

舞台を三方向から取り囲む形式で、古代ローマの劇場やエリザベス王朝の劇場などと、日本の能舞台や出雲のお国の時代の歌舞伎などもこの形といえ、最も古くからある舞台形式だといえます。舞台が客席につきだす(Thrust)ことから、こういわれますが、ファッションショーでモデルが歩くキャットウォークなどもこの形の変形といえます。

プロセニアム形式の劇場(額縁=フレームのある舞台)

●プロセニアムステージ形式 Proscenium Stage

舞台を一方向から見る形式で、舞台と観客が境界(プロセニアム・アーチproscenium arch)によってはっきり区分されている、現在では最も一般的な舞台形式です。プロセニアム・アーチとは舞台前面の額縁状の枠を指し、舞台を額縁に収めた立体的な世界と見立てています。
この形式は、客席と舞台とが向かい合う形で舞台の中と客席とが明確に区分できるため、視覚的な舞台転換や出演者の登退場など、また舞台照明による明暗の表現に適している、ということで今日のように発展してきました。
オペラや演劇専用の劇場だけでなく、多様な上演芸術や集会場などにも有効な機能を発揮する舞台形式として発達し、全国の公立の劇場にも、このプロセニアムステージ形式が多く採用されてきました。

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